鈴木達央 Tatsuhisa Suzuki Official Website

DIARY

影響。

2021年5月16日

前回、約半年ぶりにnotesを書いたら思っている以上に好意的な反響があり、驚いたのと同時に「そんなに長い文章でも、読んでくれるんだ。」と嬉しくなったので、今度はそんなに期間を空けずに書きます。

豚もおだてりゃ木に登る。

さて、仕事柄たくさんの役に出逢います。それは言い換えれば、それだけ多くの人生を追体験するといっても過言ではありません。
基本、俺は役の事を「友達」というポジションで見ます。自分の友達であれば知る事は苦でもないし、頑張る理由にもなりますし、良いところも悪いところも、より受け止めれますし、互いに影響もできると考えているからです。

そんな考えをしていると、様々な「彼ら」と出会う度、自分にも大きな影響が出ます。
つるむ人が変わると人が変わるように、その都度、俺は影響を受け、自分の中に彼らがより強く根付いていく気がします。
アニメでも吹き替えでもそれらは行われるのですが、今回はアニメの彼らの話をします。
例えば、長く付き合っているもので言えば。

「Free!」の橘真琴。彼からは、人を受け入れること、人を支えること、人を見守ることの難しさ、優しさを教えてもらったように思えます。誰かを受け入れるという事と真剣に向き合えたのは彼のおかげ。

「七つの大罪」のバン。彼からは自分の願うことを諦めないこと、愛する人を何より愛すること、それと同時に友と仲間も愛することを。見失いがちな真っ直ぐな感情を彼は凄く思い出させてくれます。

「うたのプリンスさま」の黒崎蘭丸。彼からは一途に芸を愛する事。己の筋を曲げない事。何があっても音楽を愛する事を。こいつのせいで後輩に対する厳しさは絶対に増した。

最近放送されている役のことも記しましょう。

「東京リベンジャーズ」のドラケン。仲間を大切にする所作。自分なりの筋の通し方。枠の外れ方。覚悟の決め方。そもそも、本質的に似てる箇所も多かったので、影響されすぎて最近少し荒っぽさが増してる雰囲気が自身にあるのを認識しているので困ってます。

「魔入りました!入間くん」のロノウェ。自分らしく生きるという、常識の枠を気にしない、人の目を気にしない豪胆さ。今という瞬間を全力で楽しみ謳歌するという、ある種の刹那的にも見える生き様。実は昔、とある音響監督から「お前に足りないのはギャグなんだよなぁ」と言われ、長年自分の中で「俺の出来るギャグとはなんだ」と向き合っていたので、こういった彼と出会えたのは本当に嬉しいことでもあります。

「ましろのおと」の雷さん。彼からは人の輪の内を見て、その上でそれを外から見るという俯瞰の目を。そういった外側からの眼を持ったとしても、自分の情熱、感覚を決して捨てないこと。見守り共に進むということに気付けたことは大きかったと思います。

「灼熱カバディ」の水澄。彼からは諦めない、負けない、曲げない、そして、どんなに辛酸を舐めたとしても、自身の努力さえ身になればそれを覆す事ができる姿を。俺自身が、負けやつまずきの多い人生ですので、気持ちは凄く分かるのです。

簡単に書き出しただけでも、このくらい出てきます。しかも、これらは長く続いているものと直近のものだけです。
そして、今回は前向きな影響だけを書きましたが、本来は負の影響も受けますし、それらの理由も含め詳しく書けばもっと書けるのですが、膨大な量になるので、今回は控えます。
なので、毎日のように他者からの影響を受け過ごしているせいか、考え方も含めてかなりの速度で意識が変わります。それらは良い時もあれば、悪い時もあります。ですが、良いところを続けたら表現者として大正解に至るわけではないと個人的解釈をしていますので、悪いときもそれを受け止め、日々矛盾と対峙しながら、今日もまた影響を受けています。

機会があれば吹き替えの話もしてみたいのですが、吹き替えに関しては本国との契約で一切を外に話せない事も多いので、様々な立場の方々の事も考えたうえで控えさせていただきます。

こうした雑記でよければ、時間がある時にでも書きますね。

では。